表彰式レポート「第15回不動産協会賞」

4月半ば、春の日差しが心地よくなってきたこの日、第15回不動産協会賞の表彰式が行われた。
マンションみらい価値研究所の所長 久保 依子の著書「マンションの未来は住む人で決まる」が受賞し、表彰式に参列したので今回はその様子をレポートする。

1. 不動産協会賞とは
2009年度より始まった『不動産協会賞』は、一般社団法人 不動産協会が、社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、不動産協会が直面する幅広い課題について理解を深めることに資する著作物を表彰するものだ。 著作のジャンルは、「都市再生・まちづくり」「エリアマネジメント」「豊かな住生活の実現」「防災・レジリエンス」「脱炭素」「少子高齢化」「働き方改革」「地方創生」「DX」など、幅広い分野の著作物を対象としている。
詳細:https://www.fdk.or.jp/f_etc/
第15回(令和6年度)の受賞は次の3作品である。
「地域防災の実践:自然災害から国民や外国人旅行者を守るための実学」
著者:鈴木 猛康 氏
「〈迂回する経済〉の都市論:都市の主役の逆転から生まれるパブリックライフ」
著者:吉江 俊 氏
「マンションの未来は住む人で決まる」
著者:久保 依子
2. 表彰式
表彰式は、2025年4月15日に都内ホテルにて行われた。金屏風が立てられた華やかな会場にて、滑らかな司会の挨拶から式典がスタート。まずは、不動産協会賞選考委員 座長の明治大学名誉教授 青山 佾 氏から「受賞作品発表・選考経過報告」があった。この不動産協会賞は、選考委員の方々がなん十冊もの候補作品を精読し、かなりの期間をかけて選考するとのこと。選考委員のみなさまが選考を楽しんでいらっしゃる様子なのが印象的だった。
次に、一般社団法人不動産協会 理事長 吉田 淳一 氏より「表彰・祝辞」と続いた。
久保の著書に関してや、マンション管理における現状の課題についてもコメントをいただいた。
また、「3作品からこれからの都市・住宅・街の環境づくりを社会課題の解決と合わせてしっかりと取り組んでいくヒントをいただいたと思っている。この内容を踏まえた議論を世間の中で広めていって、みんなで共有していく流れを目指すべく努力を続けていきたい」と、当研究所にとっても光栄なお言葉をいただいた。
さらに、この賞に関して丸善丸の内本店などの書店で特設コーナーが設けられるとのことであった。
受賞者の挨拶では、久保は自身の経験から実感したマンションをとりまく業界全体の課題や、現在多くのマンションが直面している2つの老い「居住者の高齢化・建物の老朽化」についても言及し、未来のために多様な業界が手を取り合うことの大切さを述べた。また、著書が踏み込んだ内容であることから、出版前に紆余曲折あった経緯にもふれ、不動産協会賞の懐の深さについても改めて感謝した。
ほかに受賞されたお二方の挨拶では、著書に関するストーリーなども語られ、参列者一同聞き入った。
次に、選考委員から「私たちが受けた感動、気づき、知とのふれあいがこの受賞を通じて多くの人に広がるよう貢献していきたい」といったコメントがあり、委員のみなさまがこの選考に誇りと愛を持っていることをうかがい知ることができた。
改めて、不動産協会賞関係者のみなさま、ありがとうございました。
<関連記事>
第15回「不動産協会賞」の受賞
現役社員による著書『マンションの未来は住む人で決まる』が第15回不動産協会賞を受賞
◆◇5月オンラインセミナー◇◆
【人口減少社会と相続登記義務化】
>詳細・お申し込み

マンションみらい価値研究所研究員。Webプロモーションの経験を活かし、マンションみらい価値研究所のWebサイト・セミナー運営も担当している。