「赤坂プラスタ」スタジオを発信の拠点としてセミナー配信中!
「赤坂プラスタ」は行政や学術界などの専門家、マンション管理組合を支援するNPO、また問題意識の高い個人やメディアなど、様々なステークホルダーによる交流・対話を積極的に行い、得られる多彩な知見を世に発信する拠点となることを目指します。
マンションが抱える課題や法改正の解説など、未来のマンション管理に役立つセミナーをメルマガ会員限定で開催しています。
2024/11/06
第23回 マンションみらい価値研究所セミナー 「区分所有法の今までとこれから~区分所有とは何か、本当の意味を考える~」
10月17日(木)、第23回となるオンラインセミナーを開催。今回はゲストに早稲田大学名誉教授 鎌野邦樹氏を迎え、「区分所有法の今までとこれから~区分所有とは何か、本当の意味を考える~」と題しお届けした。司会とナビゲートはマンションみらい価値研究所・所長の久保依子。「区分所有建物」と「マンション」の関係などの序章から、区分所有法改正の動き、改正要綱が掲げる「管理の円滑化」、今後のマンション政策まで多岐にわたる項目について解説。<ゲストPROFILE>鎌野 邦樹 氏 早稲田大学名誉教授早稲田大学卒業。法務省法制審議会(建物区分所有法部会)委員や国土交通省各種委員会委員長・委員等を歴任。現在、マンション管理士試験委員、管理業務主任者試験委員等を務める。著者に、『コンメンタール マンション区分所有法 第3版』(共著 日本評論社 2015年)、『マンション法』(共編著 有斐閣 2003年)、『マンション法の判例解説』(共編著 勁草書房 2017年)、『不動産の法律知識 改訂版』(日経文庫 2017年)等
2024/10/10
第22回 マンションみらい価値研究所セミナー 「創業73年!老舗不動産会社3代目社長が語る『本当に正しい不動産情報とは』」
9月19日(木)、第22回となるオンラインセミナーを開催。今回はゲストに株式会社菊屋橋不動産代表取締役 中瀬拓也氏を迎え、「創業73年老舗不動産3代目社長が語る『本当に正しい不動産情報とは』」と題しお届けした。司会とナビゲートはマンションみらい価値研究所・所長の久保依子。宅建にまつわる豆知識や、不動産会社にて「お客様によく聞かれる質問」やその回答例、アメリカでの不動産取引の特徴など、バラエティ豊かに「本当に正しい不動産情報」を得るための参考情報をご案内した。<ゲストPROFILE>中瀬拓也氏 株式会社菊屋橋不動産代表取締役1983年、下町浅草にて不動産屋を営む家庭に生まれる。物心ついた頃には不動産屋の店舗の床で遊び、間取り図面を塗り絵にして遊ぶ。小学校の卒業文集にて「(楽そうなので)不動産屋を継ぐ」と意思表明。2006年、不動産管理会社へ入社し、分譲マンション管理部門、賃貸マンション管理・売買部門を経て株式会社菊屋橋不動産へ入社。2018年に代表取締役に就任。
2024/09/13
第21回 マンションみらい価値研究所セミナー 「シニアのための分譲マンション事業から学ぶ、高齢者のライフスタイル」
8月22日(木)、第21回となるオンラインセミナーが開催された。今回はゲストに株式会社コスモスイニシア ウェルデザイン事業部事業企画部 部長兼アクティブシニア研究所 所長の森本恵里氏を迎え、「シニアのための分譲マンション事業から学ぶ、高齢者のライフスタイル」と題しお届けした。司会とナビゲートはマンションみらい価値研究所・所長の久保依子。「シニア」という言葉は、いわゆる「後期高齢者」を指すニュアンスで用いられるが、たとえば「シニア向けマンション」という使い方をした場合、ターゲットが要介護者なのか自立生活者なのかによってニーズがまったく変わってくる。森本氏は、分譲マンションの営業・マーケティングなどを経て、現在は「アクティブシニア」(自立生活者)に向けた分譲マンション企画に携わっているという。対談は、高齢化社会を快適に生き抜く住環境とは何かという観点で行われた。<ゲストPROFILE>森本恵里氏株式会社コスモスイニシア ウェルデザイン事業部事業企画部 部長 兼 アクティブシニア研究所 所長新築分譲マンションの営業、マーケティング、商品企画、セールスプロモーションなどを経て、2020年からシニア事業部(現:ウェルデザイン事業部)にてアクティブシニアのための分譲マンションやセカンドニーズ向けリゾートマンションの企画に携わる。入居者向けサービスの企画やマンション管理組合運営を行う「コスモスライフサポート」も兼務。まずはじめにゲストの森本氏が、自社で扱うアクティブシニア向けの分譲マンション『イニシアグランシリーズ』を紹介した。提供するサービスの要素として、①安心のためのサービス ②健康寿命延伸(フレイル防止)のサービス ③快適な暮らしのためのサービス ④多世代交流やボランティア参加機会などの創出 を挙げた。特筆すべきは、安心のためのサービス。緊急コールボタンからの発報による24時間365日の「緊急駆けつけ」、日々の声掛けやICT技術によって孤独死などの早期発見につなげる「見守り」、さらには医療や介護などとの連携のハブを担う機能など、高齢になれば誰しも抱える不安をさまざまな角度でサポートする点だ。森本氏がサービスの紹介をしている中で、聞き慣れない言葉「フレイル」に疑問を持った久保がその意味を問う。「フレイルとは何か?」 これに対し森本氏は「加齢や疾患によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、心身のストレスに脆弱になった状態のこと」を表すと回答。 『イニシアグランシリーズ』では、健康寿命延伸(フレイル防止)のために大事にしているサービスが3つあるという。一つ目は「社会参加サポート」で、居住者が社会から孤立してしまわないよう、居住者同士に加えスタッフや地域の方々との交流を図るというもの。二つ目は「運動サポート」で、毎朝のラジオ体操や日常的に体を動かせる場所と指導を提供する。三つ目は「栄養サポート」で、毎日の夕食で管理栄養士が考案する減塩メニューなどを提供する。さらに「フロントサービス」では、タクシーの手配・クリーニングの取次ぎといったこれまでのコンシェルジュ業務に加え、「食事を部屋までデリバリーする」というシニア向けならではのものが付け加えられている。また、娘や息子に気軽に聞くような感覚で使用できる「生活相談」のサービスもシニア向けならでは。たとえば「テレビを買ったのに映らない」「知らない人からメールがきた」など、誰に相談したらいいかわからない日常の不憫さも丁寧に吸い上げて対応するというものだ。フレイルの問題について、国や自治体も積極的に働きかけを行っているが、高齢者が自ら応募して公共施設まで足を運び、知らぬ仲間と趣味や運動に取り組むというのにはハードルもある。それが住み慣れた環境で知った仲間とできるのであれば、ハードルは一気に下がる。その一連の説明を受け久保は、「マンションの中だけに留まらず、社会の中にあるマンションという位置づけでシニアの分譲マンションを考えていることが素晴らしい」とコメント。一方で、久保が「シニア向けのビジネスには課題もあると思うが」と問うと、森本氏は「課題はたくさんある。例えば、シニアの中での世代ごとの価値観のギャップなど。ただ、当社の取り組みは評価いただいている点も多くあるので、そういった点は突き進んでいきたい。今後も時代とともに新たな課題が見えてくると思う」と答え、 コスモスイニシアの考えるシニア向けサービスの根幹は「地域の課題解決」✕「居住者のフレイル防止」✕「居住者のやりがい機会の創出」であるとした。高齢化が進む今の社会。「住まい」が「ライフスタイル=健康寿命」の鍵になる時代になったと言えるかもしれない。次回は9月19日(木)16:00から「創業73年!老舗不動産会社3代目社長が語る『本当に正しい不動産情報とは』」と題し配信を予定している。
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