年末のご挨拶

今年も残すところあとわずかとなりました。マンションみらい価値研究所も3年目を迎え、大変多くの皆様にコラムやレポートをご覧いただき、またメルマガ会員の方々には多くの方にセミナーへのご参加を賜ることができました。誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

さて、今年1年を締めくくるにあたり、簡単な振り返りと来年への期待を述べさせていただきたいと思います。

①マンション管理計画認定制度をめぐる動き
今年最も話題となったのは、マンション管理計画認定制度(以下「認定制度」といいます)が始まったことだと思います。また、同時に(一社)マンション管理業協会によるマンション管理適正評価制度も始まっています。
すでに認定を受けている管理組合もありますが、まだまだ多くの行政や管理組合が検討段階にあるようです。当研究所のコラムでも発表している通り、認定制度はこれからの日本のマンション管理の考え方が変わる可能性をはらんでいます。来年も引き続き、認定制度は大きな話題のひとつになるのではないかと考えています。
さらに、来年度は認定制度を取得した築20年以上のマンションを対象にした固定資産税の減免も検討されています。実にうれしいニュースです。しかし、減税分は区分所有者に還元され管理組合に直接収納される訳ではありません。そこで、この減税分をいかに修繕積立金として積み立てることができるのかが管理組合の課題となるのではないかと考えています。

○国土交通省 マンションの長寿命化工事の実施に向けた管理組合の合意形成を支援


②認知症高齢者や孤立死など高齢化への対応
すでに10年以上前から、高齢化が進むにつれ、マンションの居住者にも認知症の方が増えるであろうことは容易に想像がついていたと思います。また、単身世帯の高齢者が増加すれば、孤立死もまた増加するであろうことも、想像がついていたはずです。
しかし、今まで、こうした老いや死にまつわる話は、日本人の人生観ともいうべきか、人前で話題にすることはタブーとされてきたように思います。
本年は認知症や孤立死の問題がマスコミにも大きく取り上げられるようになり、社会的関心が高まった年でした。当研究所で公開した「孤立死マニュアル」は、公開から3ヶ月以上経過した今でも、日々、ダウンロードされ続けています。
「孤立死対応マニュアル」
 タブーとされていたことを声に出して言えるようになれば、世論が高まり、高齢化を社会全体の問題としてとらえることができるようになります。そのために必要な情報を発信することは、当研究所の目的のひとつでもあります。
本年における当研究所の認知症や孤立死に対する取り組みは、マスコミにも大きく取り上げられ、社会に一石投じることができたのではないかと自負しております。
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「高齢化」は来年も主要なテーマのひとつとして引き続き研究を重ねて参ります。

メルマガ会員にご登録いただいた方向けに開催しておりますセミナーは、毎回100名を超える視聴者の方に支えられ、隔月1回の開催を継続することができました。ありがとうございました。来年も引き続き各界の専門家の方をお招きして様々なテーマでご講演をいただこうと考えております。
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 なお、来年の初回セミナーは、東京都健康長寿医療センターの井藤先生をお招きしてご講演いただく予定です。メルマガ会員にご登録いただいた方には、後日ご案内のメールを差し上げますので、しばらくお待ちください。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

マンションみらい価値研究所
所長 久保依子

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