2022年12月4日、マンションみらい価値研究所の丸山肇がNPO法人よこすかマンション管理組合ネットワークの20周年記念式典にて、基調講演を行いました。当NPOは「マンション管理適正化法」が制定され管理の重要性があらためて認識された平成14年に誕生した横須賀を中心とした管理組合のネットワーク組織です。管理組合に向けマンション管理の運営や建物等の維持管理の支援事業を行い、適正なマンション形成によりまちづくりの推進にも寄与していくことを目的に活動しています。式典では、当NPOの出澤会長のあいさつ、神奈川県内の他のネットワークや横須賀市長(代理者)から祝辞が述べられました。 基調講演では、認定取得のハウツーではなく管理計画認定制度の制定の背景や狙いをテーマに取り上げました。横須賀市のマンション管理適正化推進計画の策定がこれからということもあり、制定の背景として、「日本人にとってマンションって何なのだろう」という素朴な問いかけから、住宅不足時代のマンションの黎明期、世帯数よりも住宅が余り始めた時代を経て、現在は建物と人の2つの老いの問題を抱える時代となり、更にマンション管理の健全性と持続可能性が重要になってきたと語りました。制度の狙いとしては、「資産価値」は流通価格のように立地や築年から客観的に評価可能だが、管理組合が管理を通して築き上げることができる「居住価値」は住まわれる人の主観的な価値であり流通市場に浸透できていません。本制度はこの「居住価値」を公が認定することで客観的に社会に示していくのが狙いであるとまとめました。本制度は、古いマンションが次世代へと持続可能性を確保するために流通市場や社会に向けて「居住価値」を示すためのものであります。またその認定基準は管理組合が目指すべき目標でもあると参加された方々と共有しました。
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