2019年12月18日、久保依子が大阪市マンション管理支援機構にて有識者が集う協議会向けに「タワーマンションの管理の課題」について講演を行いました。管理会社の視点から、タワーマンションの管理組合における合意形成を困難にする要因に迫りました。タワーマンションならではの各種サービスの現実、一部共用部分による管理規約および部会運営の複雑化、大規模修繕工事手法の懸念、災害時の備えなど、タワーマンションを取り巻く課題は多岐に渡ります。それらの要因を踏まえ、タワーマンションの管理サービス維持には金銭的負担があることへの認識の浸透や、ホテルではなくマンションであるということの意識改革、つまりは所有者・居住者による自治意識の醸成の必要性を提言しました。 講演の受講者は、日ごろから管理組合の相談窓口やアドバイザーを務める有識者が多かったことから、管理を通したタワーマンションの課題には共感の声が多数寄せられました。また、本課題への解決の糸口として、ビル経営などで用いられる収益不動産としての考えを取り入れるアイディアや、区分所有建物という概念の浸透に向けたアプローチ法など、有識者とともに活発な意見交換を行いました。
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